今ってIT業界への就職って文系・理系関係なく人気ですよね。
ただ、文系・未経験でもやっていけるのかという不安はつきもの。そんな不安を抱えるあなたに、実際に文系出身の同期の様子や活躍している先輩から聞いた話などをもとに筆者の考えを絡めて、文系・未経験のIT・エンジニア就職の実情を紹介します。
文系・未経験でもやっていけるのか?
結論から言いますと、文系・未経験でも活躍できます。
実際、筆者の23卒の同期の半数以上は文系出身で、理系出身でも情報の分野に関わっている人は2〜3割ほどです。しかし、初めは不安を抱えている同期は多くいました。それでも研修を通してJavaやクラウドの資格を取得しプログラミングもできるようになり、配属されてからも普通に仕事できています。
また、先輩にも文系出身の方は多く、現に自身のOJTトレーナーは5年目でプロジェクトリーダーとして活躍されていました。
続いて、筆者目線で文系・未経験でもどんな人が向いているのかを解説します。
IT・エンジニアに向いているかどうかの判断基準4選
文系・未経験でも向いている、仕事できている、活躍している人の特徴やポイントを4つ紹介します。論理的思考が必要だとか自分で判断が難しいことなどは書きません。
ITに関心がある
どんな業界・業種で働くにしても、その分野への興味、知ろうとする行動力がなければ続けることなどできません。つまり、なんとなくIT業界に就職したいな、流行りで伸びる業界だからなぁ、などという曖昧な考えを持っているならやめたほうが良いです。
なぜなら、IT技術の進歩は日々凄まじく、最近だと生成AIが話題なったときたら、それを使ったサービスがすぐに出てきたり、基盤となるクラウドなども新たな機能を追加・アップデートをし続けています。
そんな環境で、常に関心をもちITの動向にアンテナを貼っていないとたちまち置いていかれます。したがって、新しいものに興味があったり、最低限ITへの関心は必要不可欠です。
文系・未経験の方でIT・エンジニア就職を考えているなら、まずは、ITパスポートを受験してみるのがおすすめです
プログラミングに抵抗がないかどうか
皆さんはプログラミングときた時、カタカタと長々難しいコードを書き続けることなどと考えるでしょう。
筆者が考えるプログラミングできるかどうかとは、自分で1からプログラムをかけることではなく、プログラムを見ることに抵抗がなく、読んで動き(何をしているプログラムなのか)を理解できるどうかが重要だと考えています。
まず、エンジニアの仕事はプログラミングだけではありません。顧客からのヒアリング、要件定義書、設計書などの文書作成、保守・運用作業、インフラ構築など多岐に渡ります。プログラミングはあくまで開発行程(下記図)のごく一部です。
ただ、だからと言って読めない、理解できない、全くかけない、このような状態ではやっていけません。インフラ構築はまた別ですが、その他の作業はプログラムの理解が必須です。文書作成にしても、プログラミンのロジックの理解は必要ですし、保守・運用作業もどのような機能なのかの理解は必須です。
このような背景もあり、自分で1からプログラムをかけることではなく、プログラムを見ることに抵抗がなく、読んで動き(何をしているプログラムなのか)を理解できるどうかが重要だと説明しました。
ここでどんな人が向いていないのかについて解説します。
どんな人が向いていないの?
以下の4点に当てはまる方はプログラミングに向いていないかもしれません。
プログラミングが向いていない人とは? |
・学習意欲が低い ・プログラムを見ることに抵抗を覚える ・質問や相談ができない ・チームプレーができない |
学習意欲があるかどうかは個人の判断ですが、抵抗がないかどうかは、よく言われますが、実際に触れてみてから判断してみて下さい。
重要なのは質問・相談できるか、チームプレーができるかです。わからないことはできる人に聞くのが一番です。わからないことを言語化でき、質問・相談できる勇気が絶対に必要です。最後にチームプレーができるかについてです。基本開発工程は個人プレーは少なく、誰かしらと一緒に作業をします。相手と問題なく協力できれば、困難も諦めずに乗り越えられます。
これらの要素があれば皆さんはプログラミングに向いています。
それでも不安な方へ
大学時代からプログラミングをしてきた筆者からすると、プログラミングの得意・不得意はある程度才能だと考えています。筆者はJavaを新人研修で学びましたが、他言語の経験のある筆者よりも未経験の同期のほうが理解が速く、課題もすぐに終わらせるし、どんどん成長していく様子を何人も見てきました。
そんな同期たちを見て、やっぱりできる人はできるんだなと改めて実感した瞬間でした。できる人はいますがだからと言って諦める必要はありません。現にプログラミング不得意な筆者(筆者のプロフィールはこちら)も難なく続けているのですから。
プログラミングは勉強をすれば読むことは誰にでもできます。わからなければ聞けばいいし、他の人のプログラムを読んでいたら次第に書けるようになります。
コミュニケーション能力がある
プログラミングについて解説した際にも出てきましたが、相手とのコミュニケーションができることが技術より何より重要です。チームプレーや質問・相談ももちろんですが、顧客やビジネスパートナーとの関係づくりや、顧客の要望を引き出すヒアリング力という面でもコミュニケーションは必須です。
文系・未経験の方でも、コミュニケーションが得意な方は多いでしょう。会社でもそんな方が多く活躍されています。
ただそんなすごいコミュニケーション力ないよと思っている方も安心して下さい。チームメンバや先輩・上司に気軽に質問や相談ができ、他人と協力できる力、誰とでも会話できる力があれば問題ありません。
Officeソフトに触れたことがある
皆さん一度はWord、Excel、PowerPointに触れたことはありますよね。IT企業での仕事(どんな業界でも)ではOfficeソフトを扱えるかどうかは必須条件です。
特にExcelは使えないと苦労します。プロジェクトの文書の多くはExcelで作成されていることがほとんどです。筆者もプロジェクトに配属された時、プロジェクトの文書を閲覧して、どうやってこんなデザインにしているんだと何度も思いました。
関数を使っているのはもちろん、Excelの機能やマクロ・VBAも使われています。またショートカットキーも使いこなさないと作業効率が悪いです。
筆者自身も現時点では使いこなせていませんが、調べたり経験しながら覚えている途中です。従って、Officeソフトの基本機能に触ったことがあるということは最低条件です。
IT・エンジニア就活で気をつけるべきこと
IT・エンジニア就活で気をつけたほうが良いこと、事前に調べておいたほうが良いことについて解説します。
SES(System Engineering Service)
SES(システムエンジニアリングサービス)は顧客企業にエンジニアを労働力として提供するサービスです。SESのメリットとしては、文系・未経験者でも就職しやすいこと、自社以外のエンジニアと関わりを持てること、環境を変えやすいことなどが挙げられます。
SES事業を展開している会社は大手からベンチャーまで幅広くあり、IT業界ではメジャーなようです。しかし、SESは配属されるプロジェクトによって、経験できることや、環境、人間関係などに差が生まれやすく、運が良ければ格段に成長できる一方、運が悪ければ、思うように経験できず成長ができないこともあります。
ただどの企業がSESをやっているのかはしっかり調べないと見えてこないことも多く、受託開発や持ち帰り案件もあるかと思えば、ほとんど客先常駐ばかりで、思ってた案件がなかったということがよく起こりがちです。
筆者の一意見としては、文系・未経験の方ほど、しっかりと研修制度も整った、受託開発もあり、SESが本業でない企業に就職したほうがいいと思います。
皆さんも口コミサイトなどを参考に企業の事業の実態まで調べておくと就職後のギャップが無くなりますよ。
企業の商流に気を付ける
IT業界は皆さんもご存知の通り、多重下請け構造になりやすいです。商流が上の会社に行けば行くほど顧客との接点を持てるというメリットがありますし、開発工程の上流から下流まで満遍なく経験できます。
パッケージベンダーはよくCMで流れてくるS○Y株式会社などの会社です。パッケージベンダーは自社サービスを展開しており、自社サービスのライセンス料が売上です。一方、一次受けと言われるのは大手SIer、二次受けは中堅SIerなどです。下請けになるほど、会社の規模も小さくなる傾向があります。
やはり入社できるなら、一次受けまたはパッケージベンダーに入社できることが一番おすすめです。研修制度や福利厚生も十分に整っており、安定や安心を求める方には是非とも目指したほうがいいです。
それが厳しくても諦める必要はありません。二次受けが半分以上を占める一方で、一次受けの案件もある会社もあり、福利厚生や研修制度が整っている会社は多くあります。ただ三次受け以降になると開発経験は多く積めても、上流工程には関わることができなかったりと、経験の幅は狭くなりがちです。特にプログラミングが苦手と感じる人には厳しい環境かもしれません。
このように会社の商流がどのあたりなのかを説明会やIRなども確認して、就職活動に望んでください。
IT・エンジニア就職に悩んでる文系・未経験の方へ
皆さんが思っているよりもIT業界に就職することの障壁は低いと筆者自身は考えています。特に自分たちいわゆるZ世代や、それ以降の世代の人たちは身の回りに、スマートホンをはじめとした電子機器が溢れており、誰もがインターネットを使える時代で育ってきました。つまり、幼いことからITや先進技術常に関わってきた世代です。
そんな自分たちだからこそ、抵抗も少なく、関心さえあれば誰もがエンジニアになれる素質はあるはずです。また、このような情報化の時代だからこそ、自分は文系だから、パソコンに詳しくない、ITの知識がないなどと言って避けていては、時代に取り残されます。
なので、IT・エンジニア就職するしないに限らず、ITパスポートの勉強をしてみることを強くお勧めします。近年ITパスポート取得を推奨している会社は業界問わず多くあります。
最後に、文系・未経験のかたでIT・エンジニア就職を考えている方々へ、あまり不安になりすぎず、自分がなりたいなら是非とも目指してみて下さい。
皆さんの就活のご成功おいのりしております。
筆者のプロフィールはこちらから
コメント
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